2021年11月21日エンタメ2018夏ドラマ, 絶対零度3

沢村一樹主演の月9ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(絶対零度2018)
今回は、8話の感想と視聴率、9話のあらすじと無料動画視聴方法をまとめていきます。
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」8話の感想は?

東堂(伊藤淳史)は、新たな危険人物・砂田繭美(白石麻衣)の捜査を指示する。繭美は、市役所の戸籍住民課で働く25歳の女性で、1週間後には結婚式を控えていた。実は繭美は、過去に整形手術を受け、美しい顔を手に入れていた。ミハンが彼女をリストアップしたのは、違法に拳銃を入手していたからだった。幸せ絶頂であるはずの花嫁がなぜ殺人を? ミハンチームは捜査を開始する。
井沢(沢村一樹)と小田切(本田翼)は、婚姻届けを出しにきたカップルを装って繭美に接触。目の前で痴話喧嘩を演じてみせ、繭美と親しくなるきっかけを得る。
繭美が整形手術を受けたのは2年前の9月。それ以前の行動を探れば、繭美が誰を殺そうとしているのかわかるかもしれない――井沢は、山内(横山裕)と南(柄本時生)に繭美の過去を探るよう指示する。
ある日、井沢と小田切は、繭美からの招待で、彼女の婚約者・神谷統一郎(入江甚儀)の実家を訪れる。統一郎の父・竜太郎(羽場裕一)は慶徳大学の理事長で、統一郎も同大の教務課に勤務していた。竜太郎は、統一郎と繭美の結婚を大変喜んでいて、絵に描いたような幸せなカップルだ。
しかし、程なく、彼女の悲しい計画が明らかになっていき――。
そんな中、山内の前に、桜木泉(上戸彩)の元上司でもある長嶋秀夫(北大路欣也)が現れて……。
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」8話の視聴率は?

第1話の視聴率は11.9%
第2話の視聴率は9.6%
第3話の視聴率は10.8%
第4話の視聴率は11.7%
第5話の視聴率は10.4%
第6話の視聴率は10.6%
第7話の視聴率は10.3%
第8話の視聴率は10.0%
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」9話のあらすじは?

井沢(沢村一樹)たち「ミハン」チームは着々と成果を上げていた。それを受け、警視庁上層部は、国家公安委員会で意見をまとめ、次のステージとなる法制化に向けて政界に働きかけると東堂(伊藤淳史)に伝える。
そんな中、「ミハン」が驚くべき危険人物をリストアップした。SP――警護課の捜査員・石塚辰也(高橋努)だ。石塚は、要人警護のスペシャリストで、逮捕術、格闘術など、すべての面で突出した能力を持つ男で、井沢自身も面識があった。また、プライベートでは「開かれた警察」を目的に、地域住民に武術を教える活動もしているのだという。人を守るはずのSPが、人を殺す――!?
東堂は、モニターに直近1週間の石塚の監視記録を映し出した。そこで山内(横山裕)は、ふたつの監視映像に映り込んでいる桜木泉(上戸彩)らしき女性の姿に気づく。ベトナムで死んだはずの桜木は生きているのではないか――。だとしたら、彼女はなぜ石塚を追っているのか――。井沢は、今回の危険人物を止めることが、桜木泉や、その先の真実にも繋がっていると考えた。
石塚をマークしていた小田切(本田翼)は、早々に尾行を見破られる。圧倒的な強さで小田切をとらえる石塚。覚悟を決めた小田切は、資料課分室に所属する警察官であることを打ち明け、格闘技を教えてもらおうと思ったと嘘をつく。小田切が井沢の部下であることを知った石塚は、彼女の申し出を受け入れる。
一方、山内とともに石塚のマンションに潜入した井沢は、石塚が国家公安委員長・滝本健三(山田明郷)の情報を集めていることを知るが……。
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」を無料で見る方法
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あらすじ&キャスト
ドラマ「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」のあらすじとキャストを載せておきます。見逃した回がどの回だったのか調べるためにご活用ください。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」1話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」1話のあらすじ

公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村一樹)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。
資料課分室のメンバーは、痴漢容疑者への必要以上の暴行で異動させられた小田切唯(本田翼)、入庁以来資料課にいる人づき合いが苦手な南彦太郎(柄本時生)、さまざまな部署をたらい回しにされてきた田村薫(平田満)という、警察内のトラブルメーカーばかり。だが、実はこの資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきたある重要プロジェクトが託されていた。それは、日本国民のあらゆる個人情報――通信記録や金融機関の出入金記録、監視カメラの映像といったビッグデータを解析し、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称『ミハン』システムの実用化プロジェクトだった。
一方、特殊捜査班のメンバーだった山内徹(横山裕)は、バディを組んでいた桜木泉(上戸彩)の失踪事件がきっかけでチームが解散になった後も独自に彼女の行方を追い続けていた。だが、やがて捜査は行き詰まり、その無力感と警察組織への不信感から上司を殴ってしまい、資料課分室への異動を命じられる。
井沢たちは、ミハンシステムがテストケースNo.4として割り出した民自党・高山啓子(谷川清美)議員による秘書殺害計画を、潜入捜査の末、未然に防ぐ。しかし山内は、冤罪を生み出す可能性もあるミハンシステムに対して疑念を抱いていた。ミハンシステムが割り出すのは殺人を犯す危険性のある人物。しかし、いつ、どこで、誰を、なぜ殺すのかはわからない。「公にはできない捜査で、あなたたちの身に何かが起きても警察は助けてくれない。切り捨てられて終わりだ」。山内は、そう井沢に告げる。
そんな中、ミハンシステムがテストケースNo.5の危険人物を割り出す。株式会社リッチ・ウエスト経営者・富樫伸生(武井壮)だ。富樫は、共同経営者の西田俊(米村亮太朗)ともに都内の有名クラブを経営する一方で、海外配信のアダルトサイトなどグレーゾーンのビジネスを手がけている人物。富樫には、ネットの闇市場でサイレント銃を購入した履歴のほか、奥多摩の山奥にひとりで出かけた記録もあった。また、彼のネット口座には、1年前から月に一度、会社とは別の収入源からかなりの額が振り込まれていた。
井沢たちは、仲間内でのトラブルも視野に捜査を開始。山内を、富樫の店にバーテンダーとして潜入させると同時に、富樫が拠点にしていた事務所に忍び込む。そこで井沢は、極端に片づけられている箇所があることに気づく。田村が持参したルミノールを噴射すると、壁や床一面が青白く光った。すでに事件は起きていたのだ。
DNA鑑定の結果、その事務所で殺されていたのは富樫だと判明する。井沢たちは、何故ミハンが富樫を危険人物だと割り出したのか調べるために西田をマーク。彼が、総合商社W&Jトレーディングカンパニー社員の須藤修一(成河)と、貴金属店経営者の前川健司(山本浩司)を拉致して脅していたことを掴む。須藤は、開発途上国のエネルギー事業に従事しており、前川とは高校時代からの親友だった。
ほどなく、富樫が消息不明になった時期に、須藤が奥多摩山中にいたことがわかる。すると山内は、その場所で何者かが遺体を埋めていたのを見た、と匿名で通報してしまう。見つかったのは富樫の遺体だった。ミハンの予測は間違っていたのだからこれ以上ターゲットを泳がすべきではない、という山内。しかし東堂は、何故こういう予測が出たのか原因か知りたい、と言って、井沢たちに捜査の続行を命じる。
須藤の会社への潜入捜査や、金の流れを追っていた南の調査から、須藤がエネルギー開発費を水増しして行っていた投資に失敗していたことが明らかになる。須藤は、富樫の金を使ってその穴埋めをしようとしていた。彼らが行っていたのは金塊の密輸だった。
富樫と須藤の接点を追っていた山内は、須藤が富樫の息がかかった名簿業者から多重債務者のリストを買ったことがきっかけだと知る。須藤は、多重債務者を金塊の運び役にしていたのだ。それを知った富樫は須藤の計画に首を突っ込み、トラブルになったものと思われた。西田も富樫を殺したのは須藤だと考えており……。
そんな折、ミハンが須藤を危険人物としてリストアップした。井沢は、ミハンに対して批判的な山内に、富樫の遺体が発見されて警察が動き出し、西田からも疑われている須藤は何をするかわからない、その引き金を引いたのは君だ、と言い放つ。
同じころ、桜木泉(上戸彩)はベトナムに潜伏していた。すると彼女の潜伏先に何者かが押し入ってくる。異変を察知した桜木は、部屋を飛び出して逃亡する。
前川の店に仕掛けておいた盗撮映像から、須藤たちの計画が明らかになった。香港で買い付けた1億円分の金塊を、10人の運び屋を使って仁川発成田行の便で運び込む算段だった。須藤は、密輸を成功させ後、西田を殺害する可能性が考えられた。また須藤は、西田の部下にも金を掴ませていた。
犯行当日、井沢たちは、須藤と西田をマークする。すると西田が、成田空港にいる須藤の元へと向かった。運び屋の動きも計画とは違うことに気づく井沢たち。実は須藤は、西田を引き込み、金塊の半分を彼に渡そうとしていたのだ。富樫が持っていた銃を手にしていた須藤の狙いは、前川が出資した分の金塊を奪い、彼の口を封じることだった。
須藤は、はめられているとも知らずにやってきた前川をスタンガンで気絶させると、彼を山奥へと連れていく。そこに現れたのは、Nシステムを使って追っていた井沢と山内だった。須藤は、富樫を殺したのは正当防衛だと主張すると、井沢に向かって発砲する。井沢は、そんな須藤を組み伏せ、狂気的な表情を見せて彼に銃を向けると続けざまに撃った。銃弾は須藤の顔を避けて周りを打ち抜いていた。
須藤、西田、前川は逮捕された。事件は、警察庁次長・町田博隆(中村育二)と東堂によって処理されていた。その東堂の元に、桜木が遺体で発見されたという連絡が入る。東堂からその話を聞かされた山内は、大きな衝撃を受け……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」2話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」2話のあらすじ

ミハンチームの井沢範人(沢村一樹)と山内徹(横山裕)は、失踪していた特殊班捜査員・桜木泉(上戸彩)がベトナムで殺害され、遺体となって発見されたことを知る。ミハン責任者の東堂定春(伊藤淳史)は、元バディの死に山内が受けたであろうショックを憂慮して捜査から外そうとする。だが山内は、捜査を続けるという。
ミハンが割り出した新たな危険人物は、料理人の藤井早紀(黒谷友香)だった。早紀は、有名創作料理店の総料理長であると同時に、13年前から子どもたちに食事を提供する「こども食堂」の運営にも取り組んでいた。ミハンが早紀を危険人物だと判断したのは、植物から抽出した毒物を海外から仕入れていたからだ。しかも彼女は、すでに遺言状を作成しており、死を覚悟している可能性も考えられた。
小田切唯(本田翼)は、料理人志望者として早紀に接近。井沢も、早紀が運営するこども食堂のスタッフとして潜入する。ほどなく井沢たちは、早紀が世間を震撼させた15歳の少年による猟銃を使った犯罪――関東女子高生連続殺人事件について調べていたことを知る。その犯人・津田圭祐(笠松将)は、最近、少年刑務所を出所していた。また、早紀は、「助けて……」という留守番電話の録音と思われる音声データも所有していた。
ほどなく、早紀が興信所を使って津田の居場所を調べていたことが判明する。井沢は、こども食堂に飾られていた写真から、津田によって殺害されたとされる3人目の被害者・元宮七海(多田成美)が、スタッフとして早紀の手伝いをしていた女子高生であることに気づく。七海は、事件当時16歳。山岳部の合宿で深美山に行った際に、山菜を集めようとして単独行動し、事件に巻き込まれていた。
井沢は、早紀に事件のことを切り出す。早紀によれば、七海は小学5年生のとき母親を亡くして子ども食堂に通い始め、次第に心を開くようになると、料理を教えてほしいと言い出したらしい。山菜を集めるようになったのも、そうした経緯があったためだった。
あくる日、山内と小田切は、津田の元へと向かう早紀を尾行する。そこに、南(柄本時生)から重要な情報が入る。七海は匿名で特別養子縁組をする施設で保護されており両親は里親であること、そして早紀には19歳のころ定期的に産婦人科に通っていた記録が残っていることだった。そんな中、早紀が津田と接触し、包丁を手に何かを問いかけた。それに対して津田は、「だから、やってねえって言ってるだろ!」と叫ぶ。すると早紀は包丁をしまい、津田の元から去って行く。
井沢は、ジャーナリストを名乗り津田に接触。彼が早紀から、本当に七海を殺したのか、と問われたことを掴む。一方、DNA鑑定の結果、早紀と七海は実の親子だったことが明らかになった。早紀は、修業時代に付き合っていたある企業の御曹司の子を身ごもったが、突然弁護士が現れて認知できないと告げられていた。身内のいない早紀は七海を出産し、特別養子縁組をする施設に引き渡したのだ。早紀がいまになって津田に接触し、「本当に殺したのか」と問い詰めたのは、彼が犯人ではない事実を知った可能性も考えられた。
盗撮映像から、早紀が津田の声を録音していたことを知った井沢たちは、彼女の部屋にあった留守番電話の音声に注目。そこには、「助けて……」という女性の声と、「どこ電話してんだ」という男性の声、さらにかすかに高い音が残っていた。
井沢は、捜査一課の早川(マギー)と板倉(田中道子)を居酒屋に誘い、関東女子高生連続殺人事件に関する情報を集める。すると、七海の事件に関しては、やはり不審な点があったのだという。七海は、死の直前、子ども食堂の関係者に電話していた。早紀が持っていた留守電のデータのことだった。そこに残っていた「どこ電話してんだ」という男性の声は声紋鑑定の結果、津田の声ではなかったというのだ。
早紀は、民間の科捜研に3つの音声データの解析を依頼するた。留守番電話の音声、津田の声、そしてもうひとつボイスレコーダーで録音した音声だ。その“もうひとつの声”こそ、早紀が真犯人だと睨んでいる人物のものだと推察された。
井沢たちは、早紀が毒物を手にしていることから、ターゲットが店の客である可能性を考え、顧客リストと猟銃所有者のリスト、深美山の入山リストを照らし合わせる。そこで一致したのは、最高裁判所長官を退任し、政治家への転身を表明した小松原忠司(中丸新将)だった。七海が死んだ日、小松原は有害鳥獣駆除のため深美山に入っていた。考えられるのは、小松原が七海を誤射してしまい、それを隠蔽するために津田の事件に見せかけたのではないか、ということだった。実は早紀は、店に来た小松原が、ノンフィクションの本を出そうと目論むジャーナリストと津田の接触について話しているのを偶然聞いていた。
小松原は、初めての街頭演説後に、早紀の店で宴会を開く予定だった。早紀が用意していた毒物を別のものにすり替える小田切。ところが、事態は急転する。小松原が、参加人数が増えたという理由で宴会をキャンセルしてきたのだ。井沢たちは、姿を消した早紀を追って、小松原が街頭演説をしている場所へと急いだ。
早紀は、懐に包丁を忍ばせ、演説を終えて支持者たちと握手をしている小松原に近づいていた。そこにやってきた井沢は、早紀の手を掴んで犯行を阻止した。井沢は、復讐を成し遂げたいと懇願する早紀に、留守番電話の音声のことを話す。「助けて……」という声に続いて最後に入っていた高い声――それは「お母さん」という声だった。七海は、早紀が実の母親であることに気づいていたのだ。早紀の目から涙が溢れて……。
別の日。現地で桜木の捜査が打ち切られたことを知った山内は、東堂に再捜査を直訴する。
一方、小松原は、とあるホテルの宴会場にいた。電話をしながらエレベーターホールにやってきた小松原は、何者かに背中を押され、扉が開いていた点検中のエレベーターの穴に転落してしまう。
山内は、戻ってきた桜木の遺品を確認していた。すると彼女の手帳に「イザワノリト」と記されていることに気づく。
東堂は、小松原が転落死したというニュースを見ていた。その手元にある危険人物のリストには井沢の名前が記されていた……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」3話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」3話のあらすじ

井沢範人(沢村一樹)らは、「ミハン」システムが割り出した新たな危険人物・若槻真帆(柴田杏花)の捜査を始める。
真帆は、エリート大学として知られる私立栄明大学の学生だったが、1年前、大学近くの雑居ビルから飛び降り自殺を図り、現在も意識不明のまま入院中だった。その間、真帆には通信記録も銀行口座の出入金記録もなかった。だが、先週になって真帆のスマートフォンから彼女が所属していたテニスサークルのSNSグループに「復讐してやる」というメッセージが届いたという。しかも、同じスマートフォンから大量の医療用ニトログリセリンが購入されていた。
井沢は、昏睡状態の真帆にはメッセージを送ることもニトロを買うこともできないことから、真犯人は真帆になりすまして自殺の復讐をしようとしている可能性にも言及し、小田切唯(本田翼)と田村薫(平田満)を入院先の病院へ潜入させる。そこで小田切は、真帆の父親で、プラスチック製品専門の町工場を経営する周作(遠山俊也)に接触する。周作によれば真帆は1週間ほど前から容体が悪化しているという。また、自殺未遂をする数日前までは、サークルで友人や尊敬する先輩ができた、と楽しそうに話していたらしい。
一方、山内徹(横山裕)は、大手企業の御曹司で、テニスサークルの代表を務める湯川司(佐野岳)が学生起業したカフェバーを訪れる。その店は、サークルメンバーのたまり場で、自殺未遂騒動の後、周作も訪れていた。
小田切は、真帆が自殺しようとした理由を確かめるべく、自ら志願して湯川の店のアルバイト店員として働き始める。そこで小田切は、真帆の自殺未遂騒動以来、大学にもサークルにも顔を出さなくなった同学年の阿部広樹(落合モトキ)の話を聞く。南彦太郎(柄本時生)の調査によれば、阿部は、真帆が自殺未遂をする前の数日間、何度も彼女に電話していたらしい。
山内は、週刊誌の記者に扮して阿部に接近し、真帆の話を聞こうとした。しかし阿部は、何も知らないと言うだけだった。周作も真帆と阿部の間に何かあったらしいことは知っており、彼に疑いの目を向けているようだった。
井沢は真帆の病室を訪ね、リハビリ担当の大谷昌大(前原滉)と看護師の花岡(高橋美津子)に会う。病室の花瓶には真帆が好きだったというひまわりがいけられていた。そこで井沢は、真帆のスマホから脅迫メッセージが送られた日に湯川が見舞いに来ていたという情報を得る。しかし、病院の入館記録には湯川の名前は残っていなかった。
その夜、仕事を終えた小田切は、湯川が作った新メニューを試食する。が、店を出た小田切は、突然意識が朦朧として、湯川に襲われそうになる。高校生のときに遭遇した事件がフラッシュバックする小田切。そこに、無線を聞いて山内が駆けつけ、小田切を助けた。実は湯川は、過去に数件、強姦の被害届を出されていたことが判明する。しかし、いずれも示談に持ち込まれていた。
一方、ずっと引きこもっていた阿部は、真帆の病室を訪れる。そこで阿部は、真帆の手を握り、「あの日、守れなくてごめん」「湯川のこと許せない」と話していた。井沢は、真帆が湯川に襲われたことが自殺未遂の原因だと判断。山内は阿部を、小田切は自ら志願して湯川をマークする。
そんな中、井沢は、真帆の見舞いで持っていた花がないことに気づき、田村に調査を依頼する。さらに井沢は、山内に対して阿部に接触するよう指示した。そこで阿部は、真帆が湯川とその友人たちに襲われ、ビデオ撮影までされて脅されていたことを山内に打ち明ける。
湯川の店を訪れた小田切は、何者かに襲われ、倉庫に監禁される。目を覚ますと、そこには気絶して倒れている湯川の姿もあった。
井沢は、田村からの報告で、見舞いの花が捨てられていたことを知る。真帆を自殺未遂に追い込んだのは湯川だが、危険人物はサークルメンバー全員に脅迫メッセージを送っていた。つまり危険人物は、真帆を自殺未遂に追い込んだ人間が誰なのか知らず、その人物を病院におびき寄せるために脅迫メッセージを送ったのだ。その罠にかかったのが湯川だった。ひまわりの花言葉は、「私はあなただけを見つめる」「崇拝」。危険人物は、いつも真帆のそばにいて、執拗な愛を注ぐ人間――大谷だった。
田村は、大谷の部屋へと急いだ。部屋の壁一面には真帆の写真が飾られており、爆弾を製造した形跡も残っていた。大谷は、理工学部の出身だった。
大谷は、小田切と湯川を監禁した倉庫に自作の爆弾をセットすると、真帆の病室へと戻った。「もう苦しまなくていいからね。僕も後から追うよ」。そう言って真帆に薬品を注射しようとする大谷を止めたのは、井沢だった。
小田切は、必死でロープを切断する。そこに駆けつける山内と田村。小田切は、「悔しいけどアンタを救う」といって湯川のロープをほどく。爆弾は元爆発物処理班の田村によって解除され……。
小田切は、湯川に自首を迫ったが、彼は応じなかった。阿部は、周作にすべてを告白しようとした。すると周作は、週刊誌の記者からすべてを聞いたと返す。ふたりは、生きようとしている真帆を信じて一緒に待つことにしたが……。
井沢は、東堂定春(伊藤淳史)に今回のテストケースの報告書を渡す。井沢は、東堂が過去に犯罪に巻き込まれて強い憎しみを持つ者を集めたことを理解していた。そして25年前に練馬台で起きた無差別殺人事件のことを口にする。東堂は、そんな井沢に、真帆が亡くなったことを伝える。
湯川は、警察の聴取を受けたが、暴行容疑は立証することができず、解放される。井沢は、車の中からその姿を見つめていた。帰り道、電話で女性を誘っていた湯川は、高架下でいきなり何者かに銃を突きつけられる。その銃声は、電車の音にかき消されて……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」4話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」4話のあらすじ

井沢範人(沢村一樹)たちは、ミハンがリストアップした危険人物・佐伯卓郎(小野了)の捜査を始める。
佐伯はわかば銀行勤続36年。妻に先立たれてからはアパートでひとり暮らしをしており、毎朝決まった電車で出勤し、定時に真っ直ぐ家に帰る真面目な男だ。だがこの1年の間に多額の出金記録があり、預金残高はわずか。また前夜は、仕事終わりに西麻布の会員制バーに立ち寄っていた。
小田切唯(本田翼)は、行員としてわかば銀行に潜入した。そこに、中国人客を装って田村薫(平田満)もやってくる。その際、意外な事実が判明した。なんと佐伯は、田村の小学校時代の同級生だった。田村は、小学校の途中で転校していたため気づかなかったらしい。
そのとき、行内に銃声が鳴り響き、2人組の強盗が現れる。強盗犯のひとりは、佐伯に金庫室を開けるよう指示した。しかし金庫はロックされて開かなかった。ほどなく警察が駆けつけ、車で待機していた共犯者が逃走。強盗犯は、小田切らを人質に行内に立てこもる。
佐伯の動きを注視していた井沢は、彼が強盗犯とアイコンタクトをとっていたことに気づく。そこに、行内の小田切から犯人の手首にサソリのタトゥーが入っているという情報がもたらされる。その男は、佐伯が立ち寄ったバーの客・日浦(竹田哲朗)だった。日浦の交友関係から、仲間は立石(小林且弥)と新井(望月ムサシ)だと思われた。山内徹(横山裕)は、犯行グループの情報を捜査一課に渡すよう進言した。しかし東堂定春(伊藤淳史)は、ミハンの存在が明るみになる、と言ってそれを拒否する。
小田切は、人質のひとり・由梨(佐藤玲)と話す。由梨は、来月結婚する予定で、結婚式では離れて暮らしている母と久しぶりに会えるのだという。
佐伯のアパートに急行した山内は、闇金の返済証明書を見つける。ただ、借り主は佐伯ではなく立石だった。
立石は、佐伯をロッカー室へと連れていく。何故か、佐伯のことを睨んでいる由梨。佐伯のロッカーを探っていた田村は、慌ててロッカー内に隠れた。そこで立石は、何故警察が来たのか、と佐伯に詰め寄った。それに対して佐伯は、「何故あの子がいるんだ?」と返す。すると立石は、佐伯が裏切らないように父親が死んだ秘密を教えてやると言って呼んだ、と答えた。
立石だけが去った後、田村は佐伯と話す。田村は、佐伯ともうひとり、岡本修二という仲間と3人でザリガニ釣りに行っていたことを思い出す。その話をすると、佐伯は、岡本は自分が殺した、と言い出す。そして佐伯は、田村を金属製のゴミ箱で殴って気絶させ……。
そんな中、警察に通報したのは佐伯自身だったことが判明する。さらに、佐伯と繋がりのある人物のリストから、小田切と一緒にいる由梨が、岡本の娘であることもわかった。岡本はネジ工場を経営していたがメインバンクであるわかば銀行から融資を打ち切られて倒産し、自ら命を絶っていた。由梨は、両親の離婚後、岡本と暮らしていおり、父が死んでからは、大分の旅館で働いていた母・米原美樹から資金援助を受けていた。そして立石は、岡本の工場で働いていたのだ。
岡本ネジ工場の融資担当が佐伯だと知った井沢は、倒産の背景に注目。岡本ネジ工場の元従業員から、倒産前に大島という従業員が金庫の金を盗んで失踪したという情報を得る。だが、工場からは被害届が出ていない上、その大島も家族からも捜索願が出ていた。井沢は、今回の銀行強盗を計画したのは佐伯で、その目的は立石を殺すことだったと推測し、わかば銀行へと急いだ。
金庫室のロックが解除され、佐伯と立石が中に入った。そこで、立石の銃を奪う佐伯。そこに、逃走要員だった新井と思われる覆面の男が入ってきて、佐伯から銃を奪った。が、実はその男は井沢だった。
同じころ、ロビーでは小田切が隙をついて日浦に攻撃をしかけていた。そんな小田切を救ったのは、意識を取り戻した田村だった。
佐伯と対峙した井沢は、事件の真相を問いただした。大島を殺したのは岡本だった。岡本は、金を持ち逃げしようとした大島ともみ合いになり、はずみで彼を殺してしまったのだ。それを知った佐伯は、死体を隠すことを提案したのだという。しかし、岡本は自責の念に耐えられず、死を選んでいた。佐伯は、「由梨を殺人者の娘にしたくない」という岡本の言葉を受け、自殺の理由を融資の打ち切りに見せかけ、この秘密を守り抜こうとしたのだ。
金庫室にやってきた由梨は、井沢と佐伯の話を聞いていた。佐伯は、カナダに住む母親からだとして、由梨に絵ハガキと仕送りも送っていた。
だが、そんな佐伯の前に立石が現れた。工場近くで白骨死体が発見されたことで大島のことに気づいた立石は、佐伯をゆすってきたのだ。佐伯は、由梨を守るために銀行強盗計画を持ち掛け、そこで立石を殺そうとしたのだ。真実を知った由梨は、泣き崩れる佐伯にそっと寄り添い……。
事件は解決し、小田切たちもSIT隊員に成りすました山内のおかげで捜査一課と鉢合わせすることなく銀行から脱出する。東堂の発案だという。
東堂に会った山内は、井沢のことが分からなくなる時がある、と話す。すると東堂は、公安時代に捜査した組織の報復で妻と娘を殺された井沢が、ミハンに危険人物路してリストアップされたことがある、と打ち明ける。「彼から目を離さないでください」。東堂は山内にそう告げて……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」5話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」5話のあらすじ

井沢(沢村一樹)たちの前にやってきた東堂(伊藤淳史)は、「ミハン」がリストアップした新たな危険人物が17歳の高校生であることを告げる。私立青葉中央高校2年の岡崎直樹(道枝駿佑)だ。直樹は、成績はトップクラスで、バスケットボール部のエース、父親は文科省の次期事務次官候補と言われている岡崎治(吉満寛人)というエリートだ。が、世田谷区で動物殺傷事件が相次ぎ、防犯カメラの映像から直樹に疑いがかかっていた。東堂は、動物への虐待や殺傷は殺人事件を起こす予兆であるとして、過去の犯罪事例を提示する。そこには、25年前に起きた練馬台無差別殺傷事件も上がっていた。
山内(横山裕)は、バスケ部の外部指導員として青葉中央高校に潜入する。実はこのバスケ部では、指導員が次々と辞めていた。直樹から1on1の勝負を持ちかけられた山内は、彼に勝利するが……。
一方、小田切(本田翼)と田村(平田満)は、制服警官になりすまし、岡崎家周辺の住人から情報を集めようとする。そこに現れたのが、大手新聞社の元記者で、凶悪犯罪のルポを何冊も出版しているジャーナリストの川上邦明(近藤公園)だった。動物殺傷をしている少年少女に会い、殺人衝動をくい止めるために話を聞いているという川上は、直樹にも接触しているらしい。
そんな折、井沢たちは、直樹が学校裏サイトで特定の人物を誹謗中傷していた事実をつかむ。表面上は魅力的で口達者だが、平然と嘘をつき、人を支配して操ろうとする――その人物的特徴は直樹がサイコパスである可能性を示していた。
川上と会った小田切は、直樹とどういう話をしているのか尋ねた。すると川上は、例えば殺人について話している、と返す。川上によれば、人間は生まれつきの殺人者だが、法律や道徳、家族や恋人などの存在があれば行動にセーブがかかるという。その上で、動物虐待や殺傷には、痛めつけて楽しむ以外に、肉体的、精神的抑圧からの解放というケースもある、と続ける川上。直樹の場合も幼いころから理想の息子であることを強要されており、その抑圧から動物殺傷というはけ口に走ったと川上は考えているらしい。その苦しみを理解する人間がいれば抑止力になり、直樹は変われるというのだ。実際、直樹は川上からの電話で動物殺傷を踏みとどまっていた。
それでも東堂は、直樹をマークし続けると同時に、川上についても徹底的に調べ上げるよう指示する。それには理由があった。実は東堂は、動物殺傷を繰り返していた反社会的サイコパスによる事件――練馬台無差別殺傷事件の被害者だったのだ。この事件により、東堂の父親は息子を守ろうとして刺され、東堂自身も首を切られて重傷を負っていた。東堂の父親を含め、5人が殺害された事件だった。
井沢は、小田切、田村とともに川上のマンションに潜入し、カメラや盗聴器を仕掛ける。その際、井沢は、川上が保管していたスクラップブックに気づく。それは、川上の兄や大学時代の同級生が自殺した記事や、新聞社時代の上司や同僚が事故死した記事だった。川上が子どものころから、彼の周囲では、自殺や事故で多くの人が亡くなっていたのだ。その中に、1年前に起きたホームレス殺人事件の記事があった。この事件だけは未解決のままだった。
当時、容疑者として16歳の少年・安田智之が浮かび上がったが、安田にはアリバイがあった。そのアリバイを証明したのは川上だった。しかも安田は、1年前、まだミハン捜査が始まる前に危険人物として予測されていた少年だった。それを知った東堂は、川上も反社会的サイコパスである可能性を指摘する。川上が動物殺傷行う少年少女に会っていたのは、彼らの殺人衝動を止めるためではなく、背中を押すため――井沢は、メンバーにそう告げた。
その時、川上の部屋を盗撮していた映像に異変があった。川上は、井沢たちが仕掛けたカメラに気づいていたのだ。川上は、住居侵入などをして調べなくても、直接会って話す、と井沢たちに呼びかけ……。
別の日、井沢は川上のもとを訪れる。川上は井沢たちがいまも直樹をマークしていることに気づいていた。井沢は、川上の周囲で多くの人が亡くなっていること、そして動物殺傷をしている少年少女の背中を押していることを指摘する。そんな井沢を見つめていた川上は、「あなた、人を殺したことがありますね?」と切り出す。続けて川上は、殺人経験がある刑事は難敵だが直樹を止められるかどうか見ものだ、と告げ……。
同じころ、青葉中央高校から直樹の姿が消えていた。直樹が向かったのは文科省だった。井沢は、直樹にとっては殺人を犯すことに意味があり、センセーショナルなことをやるための舞台として敢えて文科省を選んだことに気づくと、現場へと急いだ。
入館手続きを終えた直樹は、川上が手配した3Dプリンター銃を組み立て、省内で発砲した。逃げ惑う人々に発砲する直樹。到着した山内は、狙われた女性を抱きかかえて救った。そこに、直樹の父・治が現れる。すると直樹は、躊躇なく治を撃ち抜いた。井沢は、隙をついて直樹から銃を奪った。だが直樹は、持っていたカッターナイフを首に当てると、自ら命を絶ってしまう。その時、シャッター音が響いた。川上だった。最高の記事にしてあげると約束した、と言って現場の写真を撮り続ける川上。東堂は、そんな川上の首を締めあげ……。
小田切は、人を殺したことがある、と言われても否定しなかった井沢のことが気にかかっていた。小田切からそのことを問われた山内は、井沢がかつてミハンに危険人物として弾き出されたことがあることを打ち明ける。
バーで飲んでいた川上は、何者かに尾行されていることに気づいていた。だが、追跡者に反撃しようとしてもみ合いになり、射殺されてしまう。そんな川上を見下ろしていたのは……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」6話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」6話のあらすじ

井沢(沢村一樹)たち“ミハン”チームが捜査した事件の関係者に不審な出来事が続いていたことが発覚する。
猟銃の誤射で少女を殺し、その罪を別の事件の犯人になすりつけた元最高裁判所長官の小松原(中丸新将)は点検中のエレベーターに転落して死亡。強姦を重ねていたエリート大学生の湯川(佐野岳)は行方不明になり、捜索願が出されている。そして、法の目をかいくぐって何人も殺害した上、未成年者の犯罪を後押ししていたジャーナリストの川上(近藤公園)は射殺体で見つかったのだ。
3人は、いずれも法でさばけなかった犯罪者――。犯人がミハンから得た情報をもとに犯行に及んでいると考えた東堂(伊藤淳史)は、「ミハンの情報が外部に漏れている」「内通者がいる」「チーム内に犯人がいる」という3つの可能性に言及する。真相を解明するため、井沢は、山内(横山裕)とともに小松原が死んだホテルへ。小田切(本田翼)と田村(平田満)は湯川のスマートフォンのGPSが途絶えた高架下へと向かった。ほどなく、井沢たちは、防犯カメラの映像などから一台の不審な車両にたどり着く。だがその所有者に関する個人情報は改ざんされているようだった。何者かが所有者に成りすましているのだ。
一方、川上の事件を追っていた捜査一課の早川(マギー)たちは、殺害現場付近で不審な男を見たという目撃者を見つけ、犯人の似顔絵を作成することに。できあがった似顔絵は、井沢にそっくりだった。
早川たちは、井沢が川上のマンションに入っていくようすをとらえた監視カメラの映像などを入手しており、東堂に説明を求めた。そこで東堂は、刑事企画課のデータベース作りのために、資料課メンバーに協力してもらっている、と説明してその場をしのぐ。
ほどなく、重要参考人として井沢の身柄が確保されたという知らせが入る。井沢の取り調べを担当した早川は、彼が公安時代に壊滅させた組織からの報復で、妻と娘を殺されたこと、その犯人・宇佐美洋介(奥野瑛太)を殺そうとしたことに触れ、法の目をかいくぐる犯罪者を野放しにしておけないと思ったのではないか、と問いかける。しかし井沢はそれに応えず、東堂と話がしたいと言い出す。5分間だけという条件で捜査一課のメンバーに席を外してもらった東堂は、「あなたが一連の犯人なんですか?」と井沢に尋ねた。井沢は、この会話をミハンメンバーも聞いていることを確認すると、川上の犯罪を暴くために行動を追っていたが、彼は殺されるのではないかと思っていた、と話す。続けて井沢は、ミハンの情報を熟知し、犯罪者に強い憎しみを抱くものは自分だけではないとし、東堂の父が殺され、東堂自身も重傷を負った『練馬台無差別殺傷事件』のことを持ち出す。そこで東堂は、ある可能性に気づき……。
その夜、井沢はとあるオフィスにいた。そこにやってきたのは田村だった。かつて田村は、戸籍売買の前科がある木本という男を詐欺の罪で逮捕していた。木本は病死していたが、そのビジネスを引き継いだ男が使っていたのがこのオフィスだった。田村は、GPSの記録から井沢がこのオフィスに来たことを知って不安になり、個人情報改ざんの痕跡が残っていないか確認にきたのだ。「証拠は何も残っていませんでしたよ。でもこの場にあなたが来ることが犯人だという証拠です」。井沢はそう田村に告げた。すると田村は、一線を越えてしまった自分はもう戻ることはできない、と言ってその場から立ち去ってしまう。
井沢と田村の会話を聞いていた山内たちはショックを受けていた。そこで東堂は、自分と田村が練馬台無差別殺傷事件を通して繋がっていたことを告白する。当時、所轄の捜査員だった田村は、堀部浩二(比佐仁)という男が動物殺傷を繰り返していることに気づき、上司にも報告していた。が、その堀部が練馬台無差別殺傷事件を起こし、田村と待ち合わせをしていた婚約者の吉沢紀子(荻野友里)も犠牲になっていたのだ。事件の遺族たちは、犯罪の予兆を掴んでいた田村を非難した。田村は、その怒りを受け止め、一切の弁明もせずにひたすら謝り続けていたという。月日が流れ、キャリアとして入庁した東堂は、田村と再会し、未然に犯罪を防ぐシステムについて話していた。
田村は、練馬台無差別殺傷事件の現場となった広場にやってくる。田村を追ってきた井沢や、駆けつけた東堂たちも到着した。資料課で待機していた南(柄本時生)は、無線で田村に呼びかけていた。そこで田村は、小松原や湯川らを殺害したこと、川上の殺害は彼に気づかれたことで予定が狂ってしまったことを告白する。田村は、銃を取り出してこめかみに当てると、一連の事件はミハンとは無関係であり、身勝手な動機から自分が殺人を繰り返していたことにしてほしい、と東堂に告げる。「みなさんに出会えてよかった。ミハンを必ず実現させてください」。田村は、そう言い残して引き金を引き……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」7話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」7話のあらすじ

井沢(沢村一樹)たち“ミハン”チームは、田村(平田満)の死に大きなショックを受ける。法で裁けない犯罪者たちに制裁を加えていた田村が、自ら死を選ぶ前に残した最後の言葉は「ミハンを必ず実現させてください」だった。その遺志を受け、東堂(伊藤淳史)は、報告書から田村の名前を削除してミハンとの関わりを消すと、捜査の再開を指示する。山内(横山裕)と小田切(本田翼)はそれに同意した。しかし、南(柄本時生)だけは簡単に田村の死を割り切ることが出来ず……。
ミハンが選び出した新たな危険人物は、実体のつかめない麻薬密売組織に関わっている疑いがあり、2ヵ月前に任意の取り調べを受けていた新谷啓一(小柳友)という男だ。組織のボスは「喜多野」という名前だが、それは通り名に過ぎず、その正体は謎に包まれていた。井沢は、新谷が喜多野である可能性も視野に入れて捜査を始める。
新谷は、取り調べを受けた後、涼子(青野楓)という女性と結婚し、とある団地に引っ越していた。小田切たちは、張り込み部屋を用意し、周辺から情報を集める。その過程で、新谷たちの上階に住む7歳の少年・ユキオ(山城琉飛)が母親から虐待されているらしいことを知る。そんな折、井沢の指示で現場に出ていた南が、ミハン捜査を拒否し、監視部屋を出ていってしまう。
南は、公園で遊んでいるユキオを見かける。するとそこに、ユキオの父親らしき男・冬樹(長谷川朝晴)が現れる。
一方、井沢は、外出した涼子をマーク。彼女がホテルで会っていた男を締め上げ、新谷が喜多野を裏切った元部下で、現在、仲介人を使って喜多野と何らかの交渉を進めていることをつかむ。東堂は、新谷をマークし続ければ、ミハンが検知している危険人物に含まれているであろう喜多野にもたどり着ける、と井沢に告げる。
井沢たちは、新谷たちの部屋に侵入し、小型カメラを設置しようとする。その際、井沢は、すでに部屋には盗聴器が仕掛けられていたこと、そしてPCに指紋認証リーダーが繋がっていることを知る。実は、新谷と涼子は、喜多野を脅し、1億円を奪ったうえで殺そうとしていた。自分たちに何かあれば、喜多野を含む組織メンバーのリストが自動的に警察に送られるようになっていたのだ。
そんな折、小田切は、満足に食事も与えられていないユキオにオムライスを作ってやる。ユキオによれば、涼子も時々食事を作ってくれるらしい。
井沢は、盗聴器の件から、喜多野が新谷の居場所だけでなく、殺害計画も知っているはずであることが気にかかっていた。
ほどなく、新谷と涼子はとある倉庫で喜多野たちと会うことになった。が、そこで新谷は、涼子の裏切りに遭い、喜多野の部下たちに殺されそうになる。駆けつけた山内と小田切は、格闘の末、喜多野の部下や涼子を取り押さえた。
裏切りに遭った新谷がメンバーリストのことを口にした際、喜多野の部下は「もう手は打ってある」と答えていた。そこで、新谷の部屋にあったPCの指紋認証は、新谷でも涼子でもなく、ユキオの指紋がキーになっていることに気づく井沢。ユキオの父親の個人データを調べると、それは冬樹ではなかった。冬樹こそが、喜多野だったのだ。山内と小田切は、ユキオの元へと急いだ。
同じころ、公園でユキオと遊んだ後、張り込み部屋にやってきた南は、新谷の部屋に入るユキオと喜多野の姿に気づく。南は、田村が使っていた骨伝導フォンで井沢たちに連絡し、自分がユキオを助けに行く、と伝える。
南は、用済みのユキオを殺そうとした喜多野に突進し、ユキオを逃がそうとした。しかしユキオは動けない。喜多野は、南に銃を向けた。間一髪のところで駆けつけた井沢は、抵抗する喜多野を制圧すると、激しい怒りをぶつけ……。
別の日、ユキオは児童相談所に保護される。南は、小田切とともにユキオを訪ねた。壁に貼られたユキオの絵には、ヒーローの姿と一緒に、南と思われる人物も描かれていた。
資料保管庫で桜木(上戸彩)の遺品を確認していた井沢は、彼女の手帳を見て何かに気づく。井沢は、やってきた山内に、妻と娘の死は、桜木の事件と関係があるかもしれない、と告げる。手帳には、井沢の家の電話番号や、妻の元同僚の名前も記されていたのだ。
刑務所を訪れた井沢は、出所した宇佐美(奥野瑛太)と対峙した。「誰に頼まれた?」。井沢は、宇佐美にそう問いかけ……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」8話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」8話のあらすじ

刑務所を訪れた井沢(沢村一樹)は、出所してきた宇佐美洋介(奥野瑛太)と対峙する。宇佐美は、井沢の妻と娘を殺害したと目される人物だがその犯行を立証することはできず、別件で逮捕されていた。井沢は、「誰に頼まれた?」と宇佐美に迫った。だが宇佐美の反撃に遭い、逃げられてしまう。
東堂(伊藤淳史)は、新たな危険人物・砂田繭美(白石麻衣)の捜査を指示する。繭美は、市役所の戸籍住民課で働く25歳の女性で、1週間後には結婚式を控えていた。実は繭美は、過去に整形手術を受け、美しい顔を手に入れていた。ミハンが彼女をリストアップしたのは、違法に拳銃を入手していたからだった。
井沢と小田切(本田翼)は、婚姻届けを出しにきたカップルを装って繭美に接触。目の前で痴話喧嘩を演じてみせ、繭美と親しくなるきっかけを得る。
繭美が整形手術を受けたのは2年前の9月。それ以前の行動を探れば、繭美が誰を殺そうとしているのかわかるかもしれない――井沢は、山内(横山裕)と南(柄本時生)に繭美の過去を探るよう指示する。
別の日、井沢と小田切は、繭美からの招待で、彼女の婚約者・神谷統一郎(入江甚儀)の実家を訪れる。統一郎の父・竜太郎(羽場裕一)は慶徳大学の理事長で、統一郎も同大の教務課に勤務していた。また統一郎は、慶徳大学病院で3年前に手術を受けていた。そしてその大学病院では、2年ほど前にひとりの医師が医療関連企業から賄賂を受け、解雇されるという出来事も起きていた。
井沢たちは、統一郎や竜太郎から歓待を受けた。竜太郎は、繭美と統一郎の結婚を喜んでいるようすだ。するとそのとき、突然石が投げ込まれ、窓ガラスが割れた。石を包んでいた紙には「地獄に堕ちろゲス女」と殴り書きされていた。実は繭美は、以前からストーカー被害に遭っているのだという。
同じころ、山内の前に、長嶋秀夫(北大路欣也)が現れる。長嶋は、山内やベトナムで死亡した桜木(上戸彩)の元上司だった。長嶋は、山内を通じて井沢にも接触し……。
繭美の友人に会った山内は、繭美が整形手術を受ける数ヵ月前に、高瀬康太(本田祐介)という恋人を事故で亡くしていることを知る。高瀬が搬送されたのは慶徳大学病院。そして統一郎は、同じ時期に心臓移植手術を受けていた。
その夜、桜木の事件を調べていた山内は、警務部人事第二課に所属していた井沢の妻の同僚・赤川武志が、休暇中のベトナムで事故死していたことを知る。
慶徳大学病院に潜入した井沢は、統一郎の執刀医だった都筑洋平(岡部たかし)が除名処分になっていることを知る。そんな矢先、思わぬ事件が起きた。繭美が何者かに連れ去られたのだ。監視カメラの映像をもとにただちに車両を特定した山内と小田切は、繭美の行方を追い、彼女を救い出す。犯人は都筑だった。
井沢は、早川(マギー)からの情報で、都筑が賄賂を受け取った事件をマスコミにリークしたのは繭美だったことを知る。繭美と都築は不倫関係にあり、しかも繭美は、都筑が心臓外科部長になったその日に記事が出るように仕向けていたらしい。
ほどなく、都筑や看護師の証言から、統一郎の心臓移植手術の真相が明らかになった。重い心臓病を患っていた統一郎は、3年前に余命半年の宣告を受けていた。助かる方法は心臓移植手術しかなかったが、ドナーはなかなか現れない。そこで竜太郎は、心臓外科部長のポストをちらつかせて都筑を誘い、搬送されてきた高瀬をドナーとして利用したのだ。高瀬は多発外傷で運ばれ、特に頭部損傷が酷かったにも関わらず、都築は腕の止血を優先し、脳死させた。それを知った繭美は、竜太郎や都筑を問い詰めたが相手にされず、復讐を決意したのだ。整形したのも、竜太郎たちに顔を見られているからだ。
繭美と統一郎の結婚式が行われる日は、高瀬の脳死判定が下された日。繭美は、その日に、竜太郎にとって最も大切なもの……統一郎の命を奪おうとしている可能性が高かった。
繭美と統一郎の結婚式当日。ウエディングドレス姿でバージンロードを歩いていた繭美は、ふいに足を止めると、隠し持っていた拳銃を取り出し、統一郎に銃口を向けた。繭美が引き金を引こうとした瞬間、間に割って入ったのは式場スタッフに扮していた小田切だ。井沢、山内、南も参列者に紛れていた。
すると統一郎が、小田切を制して繭美の前に出た。優しく微笑み、繭美に謝る統一郎。繭美は叫びながら引き金を引いたが、弾丸は発射されなかった。神谷家に招待された際、拳銃を見つけた井沢が弾を抜いていたのだ。が、次の瞬間、統一郎が吐血して倒れた。統一郎は、服毒し、自ら命を絶とうとしたのだ。実は統一郎は、心臓移植手術の真相を知り、高瀬からもらった命を繭美のためだけに使おうと決意していた。「あなたは今まで復讐のためだけに生きてきた。でも気付いているんでしょ?あなたにはもう新たな生きる意味があるということを」。井沢の言葉に、繭美は、統一郎を助けてほしい、といって泣き崩れ……。
その夜、統一郎は一命をとりとめ、意識を取り戻す。竜太郎、そして繭美は逮捕されていた。
東堂に出会った長嶋は、桜木の再捜査への尽力に対して礼を言った。東堂が去った後、長嶋はどこかへ電話をかけ、お前の読みは正しかった、と告げると、「これからどうするつもりだ、カメ」と続け……
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」9話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」9話のあらすじ

井沢(沢村一樹)たち「ミハン」チームは着々と成果を上げていた。それを受け、警視庁上層部は、国家公安委員会で意見をまとめ、次のステージとなる法制化に向けて政界に働きかけると東堂(伊藤淳史)に伝える。
そんな中、「ミハン」が驚くべき危険人物をリストアップした。SP――警護課の捜査員・石塚辰也(高橋努)だ。石塚は、要人警護のスペシャリストで、逮捕術、格闘術など、すべての面で突出した能力を持つ男。井沢自身も面識があった。また、プライベートでは「開かれた警察」を目的に、地域住民に武術を教える活動もしているのだという。東堂は、モニターに直近1週間の石塚の監視記録を映し出した。そこで山内(横山裕)は、ふたつの監視映像に映り込んでいる桜木泉(上戸彩)らしき女性の姿に気づく。桜木は生きているのではないか――井沢は、今回の危険人物と桜木が何らかの形で繋がっているのではないかと推察した。
石塚をマークしていた小田切(本田翼)は、早々に尾行を見破られる。圧倒的な強さで小田切をとらえる石塚。覚悟を決めた小田切は、資料課分室に所属する警察官であることを打ち明け、格闘技を教えてもらおうと思ったと嘘をつく。小田切が井沢の部下であることを知った石塚は、彼女の申し出を受け入れ……。
一方、山内とともに石塚のマンションに潜入した井沢は、石塚が国家公安委員長・滝本健三(山田明郷)の情報を集めていることを知る。そして部屋には何故か、森岡幸子(奏谷ひろみ)とその娘の翠(石田凛音)の写真が飾られていた。小田切によれば、幸子の夫・健人(蔵原健)もSPで、5年前、官房長官を狙ったテロ事件で石塚を助けようとして殉職していた。石塚が関わっている道場も、元々は健人がやっていたものだった。
石塚は、明後日の滝本の警護を急きょ名乗り出ていた。石塚のターゲットはやはり滝本と思われたが、動機まではわからなかった。が、幸子と翠について調べていると、ふたりは1週間ほど前に何者かに拉致されていたことが判明する。
石塚に接触した井沢は、幸子たちのことを告げ、誘拐犯から滝本を殺害するよう要求されているのではないか、と告げる。石塚は、警視庁内で秘密裏に犯罪捜査をしている一派が井沢たちだと見抜き、殺された井沢の妻と娘の話を切り出すと、あなたなら自分の気持ちがわかるだろう、と続けた。すると井沢は、宇佐美(奥野瑛太)を殺そうとした際に感じた恐怖――警察官でありながら最も憎むべき人殺しが自分の中にいる苦しみを打ち明ける。石塚は、自分を止めようとしてくれている井沢の思いを受け止めつつも、他に選択肢はない、と返した。正義を捨ててでも守りたいものがある、というのだ。ふたりの会話を聴いていた山内は、井沢の妻と娘が殺害された事件は桜木ともつながっていることを小田切に打ち明け、宇佐美の裏にいる真犯人を前にしたとき、井沢は一線を越えるかもしれない、と告げた。
石塚を止めるために幸子たちの行方を追い始めた井沢たちは、防犯カメラの映像から帝都ツーリスト社員・三城康介(斉藤一平)を割り出す。しかし三城は、会社に長期休暇届を出しており、居場所はわからなかった。そのとき山内は、桜木の手帳に残されていた大企業の幹部や政治家らが、いずれも帝都ツーリストを利用して海外に行っていることを思い出す。東堂は、このまま水面下で動いて森岡母娘を救い出し、石塚の犯行を止めるよう井沢たちに指示した。
あくる日、井沢たちは、滝本の警護に当たる石塚をマークする一方で、森岡母娘の行方を追った。南(柄本時生)から、ふたりを拉致した車をNシステムでとらえたという報告を受け、現場に急行する山内と小田切。すると、ミハンが三城の動向をキャッチする。さらに東堂は、三城の裏にいる組織も割り出していた。それは三城が流していたVIPの旅行情報をもとに彼らを誘拐して身代金を得る誘拐ビジネス組織だった。狙われている滝本は、その誘拐ビジネス一掃を進めていた人物でもあった。
滝本を乗せた車が地下駐車場に入った。そこで石塚は運転手と滝本を気絶させる。後を追ってきた井沢は、凶行を止めるために滝本と闘い、互いに銃を向け合う形に。しかし滝本は井沢を撃つことができない。そのとき、山内たちから幸子と翠を無事救出したという連絡が入る。
山内は、幸子たちを石塚の元へと連れていくよう小田切に指示すると、三城たちが使っていたパソコンを調べ始めた。が、不意に何者かに襲われ、意識を失ってしまう。
倉庫のような建物に連れていかれた山内は、犯人グループから暴行を受ける。そこに現れたのは桜木だった。桜木は、男たちを制圧し、所持品を確認すると、その場から立ち去ろうとした。そこに井沢が駆けつけてくる。すると桜木は、井沢に銃を向け……。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」10話のあらすじ
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」10話のあらすじ

井沢(沢村一樹)は、誘拐ビジネスを手がける犯行グループに拉致された山内(横山裕)の救出に向かう。するとそこに、ベトナムで死んだはずの桜木泉(上戸彩)の姿があった。桜木はすでに犯人たちを倒して拘束していたが、何故か井沢に銃を向ける。「あなたは、ミハンに組み込まれた人間」。桜木は憎しみをこめた眼差しで井沢にそう告げると、現場から立ち去り――。
資料課に戻った井沢は、桜木がミハンを知っていたこと、彼女の上司だった長嶋(北大路欣也)が資料課を探っていたことに不審を抱く。それを受け、山内は、何か知っているのではないか、と東堂(伊藤淳史)に尋ねた。すると東堂は、ミハンが選び出した危険人物として桜木を捜査するよう指示した。
ベトナムへと向かった井沢と山内は、桜木の事件を担当した元刑事のグエン(フォンチー)に接触する。グエンは日本の警視庁に研修に来たときに桜木と親しくなったのだという。
グエンがベトナムで桜木と再会したのは1年ほど前のことだった。証券会社社員の谷口正博(斉藤佑介)が、日本からベトナムに赴任した同じ会社の支店長・相馬和久(羽田真)とその娘・由紀子(桜井ユキ)を爆発物で殺そうとする事件が起きた。谷口を射殺してそれを食い止めたのが、桜木と一緒にいた刑事・赤川武志(須田邦裕)だった。
だが事件後、赤川はホテルの屋上から転落死し、その翌日、桜木も失踪していた。それから1年後、桜木から突然連絡があり、追われているから日本に戻る手助けをしてほしい、と頼まれたという。グエンは、何者かに拉致された桜木を救出し、身元不明の焼死体を利用して、彼女が死んだように偽装していた。
同じころ、桜木は、ホテルの一室で長嶋に会っていた。桜木は、最後にあの男をつかまえたら真実を明らかにする、というと、巻き込んでしまったことを謝る。長嶋は、そんな桜木に、自分が信じる正義を貫けばいい、と告げ……。
東堂は官邸でミハンシステムについての説明とテストケースの報告をしていた。そこで東堂は、プライバシー保護の観点などからミハンに対する是非の声が上がっても、国民の安全、命を守ることが最優先だと強調し、確実に結果を出せば支持が得られるはずだと訴えた。
小田切(本田翼)と南(柄本時生)は、早川(マギー)や板倉(田中道子)から、谷口が射殺された事件に関する情報を聞き出そうとする。だが、捜査一課も事件を詳しく把握していなかった。
谷口は、由紀子と結婚を前提にした交際をしていた。しかし谷口は窃盗の前科を隠して入社していたため、和久に交際を反対された上、解雇されそうになったらしい。逆恨みした谷口は、和久らを巻き添えにして死のうとしたものと考えられた。和久は、谷口から殺害をほのめかすメールを送りつけられており、警察上層部に相談していたらしい。一方、谷口を射殺した赤川は、休暇中であり、亡くなる前日には井沢の妻に連絡していた。その後、井沢の妻と娘は宇佐美洋介(奥野瑛太)によって殺害されている。さらに、和久も事件の1週間後に現地で交通事故に巻き込まれて死亡していたのだ。井沢は、これらの出来事がすべてひとつに繋がっているはずだと考え、谷口の事件について探ることにする。
井沢は、バラ園で働く由紀子を訪ねた。由紀子は、結婚の直前に、谷口の過去を知ったという。谷口は、もう一度やり直して改めて交際を申し込むと由紀子に言っていた。一方、小田切は、谷口の弟・弘文(大内田悠平)に会いに行く。事件の少し前、谷口から電話があり、由紀子にすべて打ち明けたこと、その上で一からやり直すつもりであることを伝えてきたという。
井沢は、和久が警察上層部に谷口を調べてほしいと依頼していないという情報を由紀子から得ていた。事件が起こってからではなく、起こる前に動く――それはまるでミハンの捜査と同じ手法だ。山内が持ち帰ったデータを調べていた南によれば、和久が勤務していた証券会社は誘拐ビジネスと繋がっており、株式を利用した資金洗浄を行っていた痕跡があるという。井沢は、和久が金の流れを不審に思い調べていた可能性に言及すると、ふいにあることに気づく。その時、東堂から緊急連絡が入り、蒲田のホテルに向かえとの指示が出る。
井沢たちは向かった先のホテルで宇佐美を拘束。同時に、彼の行方を追っていた桜木に出会う。井沢と対峙した桜木は、宇佐美が政財界の人間に雇われて裏の仕事をしていること、そして事故に見せかけて赤川を殺したことを明かす。続けて桜木は、ベトナム警察に赤川の爪から採取した皮膚片が残っており、宇佐美のDNAと照合すれば殺人を立証することができるのだから、その証拠をあの男に突き付ける、と話した。実は桜木と赤川は、ミハンの最初のメンバーだった。そして、すでに抹消されているテストケース0号――谷口の事件は冤罪だったのだ。それを隠蔽したのは東堂だという。衝撃を受ける井沢。
谷口は、誘拐ビジネスの組織の人間に、持っていた袋を爆弾が入ったものにすり替えられていた。犯罪組織は、谷口を犯人に仕立て上げ、和久を殺すつもりだった。それを知った赤川は、真実を公表する、と東堂に告げていた。
桜木に代わって東堂の元へと向かった井沢は、直接真相を確かめた。すると東堂は、隠蔽工作を認め、社会の構図が変革するときには犠牲も生まれる、と返す。赤川は口封じのために殺され、赤川から話を聞いた元監察官の井沢の妻と、一緒にいた娘も巻き込まれのだ。「あなたには、私を殺す権利がある」。東堂はそう井沢に告げた。が、井沢は、東堂がミハンチームを使って捜査をさせることで桜木を守ろうとしていたことを見抜いていた。東堂の上にいる人物――警察庁次長の町田(中村育二)から守るためだった。東堂は、町田が宇佐美らを使ってこうした隠蔽工作をするとは考えていなかったが、何らかの手段をとることはわかっていたという。「私は私の決着をつけます」。東堂は、井沢にそう告げた。
東堂は、町田に電話を入れ、会いにいく。そのとき、突然ミハンが危険人物を割り出した。元工作員の松永義正(佐藤誠)だ。松永は、ミハンのデータセンターを出た東堂に近づくと、ナイフで彼を刺した。現場に駆けつけた井沢は、東堂が刺されたことを山内たちに知らせると、血まみれの彼を抱きかかえ……。
警察庁に向かった井沢は、制止しようとするものをなぎ倒して町田の元へと向かった。井沢は、町田を会議室に押し込んで鍵を閉めた。町田を殴りつけると、彼の頭に銃を突き付ける井沢。駆けつけた山内と小田切は、井沢を止めようと必死になって呼びかけていた。
次の瞬間、続けざまに発砲音が響いた。山内たちが会議室のドアを破って中に入ると、拳銃を手に立ちつくす井沢の姿があった。町田は生きており、彼の周囲には何発もの弾痕が残っていた。みんなの声が聞こえたから殺せなかった――井沢はそう言って涙を流した。
資料課分室で一部始終を見ていた桜木は、何も言わずに部屋を出ていく。
町田は殺人教唆罪で逮捕され、事件のすべてが明らかにされる。井沢は、一命をとりとめ、逮捕されていた東堂に会いに行くと、ミハンの法制化は延期になったが引き続きテストケースを続けることになった、と話す。東堂が自ら命を絶つつもりであることを感じ取っていた井沢は、自分がミハンを守るから見届けてほしい、と東堂に告げて――。
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」のキャスト
「絶対零度 未然犯罪潜入捜査」のキャスト
沢村一樹/横山裕/本田翼/柄本時生/マギー/田中道子/中村育二/平田満/伊藤淳史/上戸彩(特別出演)
まとめ
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