インフル花粉症とは?同時にかかることで重症化の恐れあり

2018年4月10日健康, 花粉症

2018年3月6日放送の「モーニングショー」(テレビ朝日)で「インフル花粉症」について特集してました。

今年はインフルエンザのA型とB型が同時流行したため、自身や周りの方でインフルエンザにかかった人も多いのではないでしょうか。

統計的には日本人の10人に1人はインフルエンザになったんじゃないかと言われています。

ピークは過ぎたもののインフルの流行が完全に終わったわけではありません。

そこに花粉飛散のピークはこれから。

合わさるとどんな危険があるのかを解説します。

インフル花粉症とは?

インフルエンザと花粉症が同時に、または連続して発症すること。

なにがあぶない?
●花粉症の症状と思いこんで気づかぬうちにインフル感染拡大
インフルエンザB型の症状と花粉症の症状はとても似ています。
花粉症の症状だと思いこんで病院に行かず、会社や学校などにインフル感染拡大のおそれがあります。

●インフルエンザの影響で花粉症が長期化・重症化するおそれ
インフルエンザの影響で免疫力が低下、そこに花粉がたくさん入りいつもよりも花粉症が長引いたり、重症化するおそれがあります。

インフルエンザか花粉症の見分け方は?

花粉症でも症状が強ければ熱が出るため、インフルエンザB型の症状とよく似ています。

●インフルエンザB型の特徴
平熱や微熱のケースも。36℃台の患者さんもいる

●インフルエンザB型と花粉症の共通症状
微熱、せき、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、倦怠感

●インフルエンザB型にしかない症状
関節痛・筋肉痛

インフルエンザと花粉症の見分け方は関節痛・筋肉痛があるかどうかです。
花粉症では関節痛・筋肉痛にはならないため、関節痛・筋肉痛の場合はインフルエンザにかかっている可能性があります。

インフルエンザはどうやってうつる?

インフルエンザの感染経路は飛沫感染接触感染がメイン。
ところが、アメリカのデータでは、空気感染の可能性も少しはあるんじゃないかと言われはじめているので油断は禁物です。

重症化で呼吸困難にも

花粉症+インフルエンザB型に感染しインフルBが完治、それから花粉症の症状が悪化しせきが止まらない状態(せき喘息)になることがあります。

せき喘息は喘息の一歩手前のラインで、悪化すると喘息や呼吸困難になるおそれがあります。せきは一度で2キロカロリーを使うほど力がいるものでひどいと肋骨が折れることもあります。

なぜ花粉症が重症化?

喉に繊毛という免疫をつかさどるものがあり、普段はこの繊毛がよく動くことで外からくる異物、ウイルスやアレルギーを外に排除しています。

ところがインフルエンザによってこの繊毛がダメージを受けます。
そうすると、外から入ってくるウイルス、アレルゲンを外に出せなくなってしまいます。

花粉がいっぱい入ってきても外に出せない、
それによりせき喘息を発生する確率が高くなります。
せき喘息のうち30%は本格的な気管支喘息に移行してしまうようなので悪化する前に早めに治療するのがいいでしょう。

どうやって予防すればいい?

●ヨーグルトで花粉症とインフル「ダブル予防」
ホットトマトヨーグルト・・・低糖ヨーグルト150g、無塩トマトジュース75cc、はちみつ大さじ1

がおすすめです。

ヨーグルトはやはり良いようです。ヨーグルト自体に免疫バランスをよくする効果があり、4週間、8週間と長く飲んだり食べ続けると体内の免疫バランスがよくなっていきます。

トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が強いことが分かっていて、これがアレルギーの作用や免疫作用にも関係してきます。

はちみつには抗炎症作用があります。はちみつは風邪薬よりもせきを止めるというデータもあるくらい万能な食材です。

これらを組み合わせた「ホットトマトヨーグルト」が花粉症とインフルのダブル予防に効果的です。温めて飲むことでリコピンの吸収もよくなるようなので、免疫力をあげたい方はぜひ試してみてください。

まとめ

インフルエンザB型の流行シーズンは2月〜3月。スギ花粉のピークは3月中旬、ヒノキ花粉のピークは4月上旬から中旬らしいです。
東京都の発表ではスギ花粉が去年の2倍になるとも言われているので、例年よりも花粉やインフルに気をつけながら、もし発症した場合は症状が悪化する前に早めに病院にいくのがいいかと思います。

花粉症対策記